東京のゴキブリ駆除・退治・対策

「スーパーゴキブリ」という言葉をご存知ですか？
これは人間が乱用した殺虫剤やホウ酸団子、ベイト剤により発生した、殺虫成分への抗体を持っているゴキブリのことです。定期的に殺虫剤が撒かれるような環境にゴキブリが生まれると、その大半は薬剤の効果により死亡します。
しかし中にはその薬剤への抵抗力を持ち、生き残るゴキブリも存在するのです。また、殺虫剤はゴキブリの卵には効きません。
抗体を持ち、生き残ったゴキブリのオスとメスから生まれた2世代目のゴキブリは、「抗体あり」という親の形質を受け継ぎます。
チャバネゴキブリはその生涯で3～5回の産卵を行いますので、その抗体を持ったゴキブリの数は増えていく一方です。またゴキブリのメスは死の間際に卵を産みます。
この場合、そのメスが持っていた抗体は次の世代に受け継がれていますので、親ゴキブリが死んだとしても決して安心はできないのです。

スーパーゴキブリが生まれるメカニズムは、院内感染で強力な抵抗力を持つウイルスが生まれてしまったり、毎年インフルエンザウイルスが強力になったりする過程と同じです。
環境によって淘汰され、さまざまな形質を獲得していく生物の持つ能力――皮肉なのはその環境を生んでいるのが、「人間」であるという事実です。